河内長野市の鉱泉湧出地点の一覧
ここでは河内長野市で2020年8月までに発見した湧出している鉱泉についてまとめたページです。
湧出地点一覧地図
1 河内長野駅~三日市町駅間
河内長野市立大師連合運動場裏手の加賀田川の中州から湧出している。かなり量が多いため、近くを通る南海電車の車窓から眺めると確認できる。
2 河内長野市上原町
舗装されている切り立った断崖の水抜き管から計三つ湧出している。
3 河内長野市 高向 まちいおお橋
橋の近くの河原の岸壁から一ヶ所湧出。
4 河内長野市 日野 汐滝橋付近
汐滝橋の下の川岸に露出している花崗岩から湧出しており。近くから石川本流に流れる滝付近からも一つ湧出している。また河内名所図解には日野地区の説明より
潮滝(うしほのたき) 日野村の東にあり。長弐十丈余、岩の より潮生ず。山川秀麗にして、風景愛するの地也。
と言う滝の事が書かれている。今回見つけた滝の周りからも鉱泉が湧出しているため、もしかしたらこの滝の事の可能性もある。
5・6・7・8 河内長野市 加塩~高向間
加塩地区の加賀田米穀店から、高向の河内長野市役所衛生処理場までの川沿いと道路沿いに五ヶ所確認。
9 加賀田 車作橋付近
加賀田地区の車作橋付近から数か所湧出。
10 石仏 美加の台駅付近
石仏鉱泉の名前の由来の地区であり、民家の利用する井戸が鉱泉であったり、過去に(株)天見炭酸によりラムネが製造されていたりと、三日市・汐ノ宮と同じく古くから知られており、最も多くの湧出地点が確認されている。
ここはその一つであり、IGN近畿ドライアイス加工センター裏手の、天見川二か所の場所から流れてきている。その一つは川よりも高い場所から天見川に合流しているため滝のようになっており。そこに張り出してきている木の根に鉄気水の鉄分がくっ付いて、高師小僧のようになっている部分がある。また、湧出地点近くの門の残骸があるが、今までの説としてこれは昔地下にある二酸化炭素を取り、ラムネに加工していたと言われる工場の跡とされているが、これは間違いで地元住民によると、錠剤のシート部分を製造する会社の後だという事である。(天見炭酸自体は石仏地区の別の場所にあった模様)
地点10の美加の台駅付近で湧出している鉱泉の溶存鉄濃度
採水日は2018年7月。原子吸光光度計と吸光光度計で分析。
11 河内長野市 天見
天見川の支流の岩の間から湧出。確認できただけでも二か所確認存在する。
12 河内長野市 神ガ丘
神ガ丘と今は呼ばれていますが、昔は鬼が住むと書いて鬼住という地名であった(今でも鬼住橋等の名残がある。)その地区の川(石見川)中に鬼のたらいと言う花崗岩の露頭した場所があり、その近くの川の中とその50m下流の井戸から自噴している。またその井戸の隣には廃墟になった小屋等もある。ポンプ等もあり、昔は井戸から湧いた温泉を何かに利用していたようです。地元住民によると、小屋の廃墟は何かの工事の際に現場員が詰める小屋の残骸であったとの事。また川上地区の民話の中で鬼のたらいが登場するので、昔から語り継がれている事。
昔鬼住の辺りには女の鬼が住んでおり、鬼のたらいで洗濯をしたあと近くの村の女子供をさらって食べており、そこの村人達が力を合わせて鬼を井戸に閉じ込めて(伏せて)退治したという鬼伝説が残っていますが、この温泉と炭酸ガス(鳥地獄)と鍛冶民族を見てこのような鬼伝説が出来上がったのかもしれません。
13 河内長野市 末広町 清教学園前
清教学園前の石見川支流の3面張り水路で湧出している。直接の湧出地点は暗渠の中で確認はできないが。直接水路へ流れ込んでいるため水路が真っ赤になっているため確認は容易である。
また清教学園在校生によると、清教学園のテニスコート横の崖でも同じ物が湧出しているとの事である。
河内長野市には、他にも湧出地点が存在しているとされているので、他にこんな湧出地点があったよ、というのがあれば、コメント欄などで教えて下さると幸いです。